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浦安コペルニクス総研・ブログ版

普通の人々が、日常の生活と浦安市の市政の関係を考えていく仕組みをつくりたい。 行政主導の市政から、市民主体へ、 コペルニクス的転換を試みる「行動する」研究体です。

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2015.No.01 2015年浦安市議会議員選挙 分析レポート

結果比較表

2011年の得票率分布
2015年の得票率分布
得票率の増減

【はじめに】
2015年の浦安市議会議員選挙が終了し、次の4年間の市議21名が確定しました。
各候補者の得票数や、その推移を見ていくと様々なことが分析できます。既にいくつかのwebサイトで分析レポートや所感が示されていますが、前回の選挙結果と比較する場合、単純に得票数の増減だけでは見えて来ない点もあると思います。
例えば、2015年と2011年では
・投票率の違い(2015年 : 38.89%、2011年 : 43.81%)
・当日有権者総数の違い(2015年 : 124,220人、2011年 : 123,742人)
・有効投票数の違い(2015年 : 47,718票、2011年 : 53,453票)
・立候補者数の違い(2015年 : 35人、2011年 : 31人)
などの条件が異なります。いろいろなデータの見方があるかと思いますが、ここではそれぞれの年の有効投票数を100とし、候補者や会派、政党などのグループの票がどのように変動したか、を見て参ります。(以下、文中の敬称は略させていただきます。ご了承ください。)

【きらり浦安】
辻田あきら、すえますたかし、芦田よしえ、宮坂なお、の4名で構成。有効投票数に対する得票総数の割合は、2011年の12.18%から、今回14.4%と微増。落選した芦田の得票率は前回より1.3%の減少で、得票数そのものから受ける半減イメージほどには下がっていないことが分かる。一方、宮坂の得票率は前回より2.9%増加、これが同会派全体の得票率伸張を牽引している。昨秋の市長選では全員が松崎市長を支持、そのうち自民党の公認を受けた2名のみが票を伸ばした。(自民公認の3名は得票増加率No.1、2、3位を独占。)

【公明党】
秋葉かなめ、中村りか子、田村こうさく(2011年)、いちせ健二(2015年)。得票数を見ると党としてかなり減らしたイメージだが、実際には全体の得票率は2011年が11.78%、2015年が11.45%とほぼ変わらず。いちせの得票率は田村とまったく同じ4%なので、そのままスライドした形と言えよう。組織票堅調、強くも弱くもなっていないのか。

【共産党】
元木美奈子、みせ麻里、井原めぐみ(2011年)、森野卓郎(2015年)。
全体の得票率は2011年が7.73%、2015年が8.95%と微増。当選2名の伸びは+0.6%、+0.7%。井原、森野の得票率はともに全体の2%強なので、どちらの勢いもあまり変わらなかったと見てよい。既存票を越える程には集票が叶わなかったということか。

【民主党】
岡野じゅん子、吉村啓治。それぞれ前回より0.4%、0.3%伸ばし、全体では0.73%の微増。とはいえこの微増が明暗を分けて当選に繋がるのだから、いかに一票が重いかを示している。

【みらい】
ふかさく勇、宝新、西川よしずみ。市長選で全員が松崎市長を支持、「きらり浦安」同様に自民公認のふかさくが1.2%増と票を伸ばした。宝は票数だけ見ると減少のようだが、実は+0.1%の微増、西川は-0.6%の微減。会派全体では10.32%から11.03%と、0.71%の微増である。「きらり浦安」の結果とあわせて、やはり自民党公認は有効に機能したのでは?という仮説を立てて良いと思われる。

【復興浦安】
西山ゆきお、岡本よしのり、水野みのる、だいご 誠一(2011年)。水野を除く3名は市長選において折本候補を支持表明した。全体では2011年得票率が15.25%、今回は10.53%。今回不出馬のだいご票を差し引いても、減少した分は少なくない。水野の得票率は+0.1%と横ばいなので、主原因は岡本の-1.4%にある。後述する折本が票を大きく減らしていることを考えると、その支持に回った岡本も共に票を減らし(減少率No.1が折本、ついで岡本。)、西山にはその影響があまり出なかった、ということなのか。両者の結果の違いはデータ不足で現時点では不明。支持母体の特性、選挙・広報活動スタイルの違いだろうか。

【無会派】
ひろせ明子、折本 ひとみ、長谷川きよし、柳きいちろう。メンバーに入れ替えが無いにもかかわらず、2011年の得票率23.13%から、今回16.08%と7ポイントも減少した。やはり、折本の-6%という得票率減少が大きく影響している。市長選への連続挑戦は評価されなかったということか。むしろ、そのたびに繰り返すこととなった議員辞職を嫌った浮動票が離れた可能性がある。一方で、それだけ大きく下げながらも2位に1,600票以上の差をつけてトップ当選を果たしたのは、継続して支持する層が少なからず存在することを物語っている。
ひろせは票数こそ微減だが、実は得票率で+0.2%の微増。長谷川、柳も減少。落選した長谷川の減少率-0.9%は、全体の中では決して小さい数字ではなかった。

【その他候補】
2011年立候補組8名の得票率は12.74%、2015年立候補組13名の得票率は19.94%。それぞれ単純に人数で割ると、1.59%と1.53%となり、ほぼ同じ割合になる。
その中で、まいだ、小林あきひろ両者の3.0%という新人ながら高い得票率は特筆すべき。他のwebサイトで指摘されているように支持基盤を持った候補者が高い得票率を得ているのは分かるが、新人の場合、突出した得票の理由は推測が難しい。

【総論】
という訳で、前回と比較して全体に大きな変化は見られないものの、多少の傾向はみてとれる。すなわち、
●自民党の公認候補が票を伸張した。
●市長選で折本候補支持を表明した議員のうち、当人と岡本、長谷川候補が大きく票を減少した。しかしながら前者2名は元々の得票数が多かったため、減少分を相殺しても当選ラインを維持できた。
●公明党、共産党、民主党は傾向としては大きな増減なく、無風だったと言える。
●得票率で見た当落ラインは、2015年は2.2%、2011年は2.5%。得票率がこの前後になる候補者は1票の違いが大きく浮沈を左右する。50,000前後の有効投票数の1%は500人、0.1%の違いで50票が動く。結果として数票差で当落が分かれることになる。
●投票率が、2011年の43.81%に対し、2015年では38.89%と4.92%下がった。しかし、上記で見たとおり得票傾向に大きな変化がないことから、投票行動を早くから決めている「固定票」層はあまり棄権していないのではないか、と思われる。
●もともと選挙に行かない一定量の有権者層を除き、今回棄権のほとんどは浮動票層であると推測できる。ひとつの仮説として、市議選前の国政選挙、市長選挙が今回の投票行動に影響をおよぼした可能性があるのでは。(選挙に関心を失った、支持する候補者を変えた、等。)
●メディアを通じて、あるいは駅立ち・辻立ち、日常の活動等で市民の目に触れる機会の多い「目立つ」候補者は、それだけ自らを評価してもらう材料としての情報を、市民に多く発信していることになる。その情報をプラスと見るかマイナスと見るか、判断は市民一人ひとりで異なる。得票率を多く減らしながらも、トップ当選を果たした折本はその最たる例であるといえよう。
逆に言えば、支持母体によって3%(=1,500票)以上の得票率が見込める候補者は、目立ったことをせずに普段通り地味に活動していれば当選できる、ということにもなる。
目立つ活動をパフォーマンスと批判するよりも、議員や候補者には自らの活動を積極的に市民に知らせる努力を奨励する方が、私たち市民にとっては判断材料が増えて好ましい。

本件につきましては、気がついたことがあれば、随時更新して参ります。
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