浦安コペルニクス総研・ブログ版

普通の人々が、日常の生活と浦安市の市政の関係を考えていく仕組みをつくりたい。 行政主導の市政から、市民主体へ、 コペルニクス的転換を試みる「行動する」研究体です。

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No.018 「湾岸ヌーヴェルバーグ」および「浦安グランドデザイン研究会」へ公開質問

新しい政治団体「湾岸ヌーヴェルバーグ」の立ち上げ、おめでとうございます。
既存の政党や方法論にとらわれない、市民自身の手による街づくりの試みは、行政主導型から市民主体型市政への転換を提唱して参りました「浦安コペルニクス総研」主宰・大石まさひこ としましても、心より歓迎申し上げる次第です。

しがらみや地縁・血縁に頼る旧来の政治手法を止め、政策議論を重視するスタイルには私も大いに共感するところです。議員を選ぶ際に、市民が候補者それぞれの主張を比較検討したり、また候補者同士が互いに議論・討論を交わせる風土を形成することは、自治体におけるより望ましい民主主義に近付くひとつの道と信じます。

そこで、「湾岸ヌーヴェルバーグ」およびその前身である「浦安グランドデザイン研究会」に対しまして、いくつかのご質問を用意しました。政策議論活性化のため、レスポンスをいただければ幸いです。
質問の前提)
「浦安グランドデザイン研究会」は、滋賀県彦根市の彦根グランドデザイン研究会を先行事例として、特定非営利活動法人の「日本政策フロンティア(JPF)」の支援を受けながら発足した団体と認識しています。
同法人のWEBサイト http:///www.jpf.gr.jp/ によれば、「浦安グランドデザイン研究会」の勉強会が2005年に六回開催されています。

*勉強会の日程(日本政策フロンティアWEBサイトより)
第一回 2005年3月24日 「施政方針」の要点と浦安市政の特徴、行政のあり方、将来の浦安市のあるべき姿などについて議論
第二回 2005年4月21日 「人口問題」と「環境と市民参加」
第三回 2005年5月19日 「防災」と「防犯」
第四回 2005年6月16日 浦安グランドデザインの『中間とりまとめ』
第五回 不明
第六回 2005年9月15日 『中間とりまとめ』でまだ議論がカバーされていなかった問題についての議論

上記のWEBサイトには、
-ここでいう「グランドデザイン」とは、首長候補者が提示するマニフェストとはやや性質を異にする、いわば「市民が作るマニフェスト」をいいます。-
と書かれています。
実は、私は以前より「浦安グランドデザイン研究会」が議論しているというこの「市民が作るマニフェスト」に関心を寄せておりました。マニフェストというのは「財源」「数値目標」「期限」「プロセス」を明記した政権公約ですから、本来首長候補者が掲げるものです。行政の執行権と予算編成権を持つ自治体首長が示す「市政のグランドデザイン」です。これに対するカウンター概念として、市民の側が提示するグランドデザイン。これがどうなるのか、非常に楽しみでした。しかし残念なことに、2005年9月15日の記事を最後に、更新情報が出てこなくなってしまいました。

以上の経緯を前提に、質問させていただきます。

質問1)
私が「浦安グランドデザイン研究会」の存在を知ったのは、2006年の4月以降です。ぜひその後の経過を知りたいと思いネット検索をかけたり、市内の知り合いに聞いてみたりしましたが、様子をつかむことができませんでした。
「市民が作る」と掲げている以上、10数名の有識者だけでマニフェストを作成するのはプロセスとして充分でないのではないでしょうか。広く市民に呼び掛け、参加の輪をもっと広げていれば、「自分も議論に加わりたい」という意思を持った多数の市民の声を反映するものになったはずです。
これまで積極的に広報をされなかったのはなぜでしょうか。また、2005年9月15日以降の活動はどのような経過をたどったのでしょうか。

質問2)
昨年10月、浦安市長選挙が行われました。このとき、現職を含む候補者からマニフェストが提示されました。質問1でも申し上げたように、マニフェストとは市政全体を時間軸・空間軸の両方から網羅し、示すものです。このタイミングで「市民マニフェスト」が出されていれば、議論はさらに活発化し、市民の関心も高まり、投票率向上にも貢献したものと思います。
第六回の勉強会が終了して一年が過ぎておりますので、この時点で少なくともある程度の骨格はできていたものと推察します。
なぜ市長選でなく、本来的な意味でマニフェストがなじみにくい市議選のタイミングまで、公表を待たれたのでしょうか。

質問3)
私が湾岸ヌーヴェルバーグという名称を知ったのは、昨年12月8日付の浦安新聞に出稿された全面広告でした。このときは「我が街浦安へ熱い思いを持つフレッシュ・元気・クリーンな人材 公募」と題し、「あなたの市議会参加の志を応援します。」と書かれています。市議にチャレンジしようと考える人材を募集するものであることが明らかです。
正直、私も心を動かされました。しかし応募先の名称は「CVS・湾岸ヌーヴェルバーグ事務局」とあるだけで、どういった団体なのか、またどういう理念を持っているのか、紙面だけではよく分かりません。
この時点で前身が「浦安グランドデザイン研究会」であることを明らかにし、真摯に活動を行っていることをアピールしていれば、もっと有意義だったと思うのですが、なぜこのようにミステリアスな広告になったのでしょうか。
また、このとき何人が公募に応じ、その結果何人が選考を通過したのでしょうか。



湾岸ヌーヴェルバーグは政治団体として、3名の市議候補者を推薦されるようです。
その一方で、数十ページにおよぶ詳細なグランドデザインが用意されているようですが、掲載予定のホームページは近日公開、市民の手に三月中に届くようがんばっておられるとのリーフレットも、3月21日の時点ではまだ目にしておりません。政策で勝負されるのなら、候補者の推薦より前にその内容を拝見したいと望む市民は多いと思います。早めの公開をお願いしたいと思います。
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No.017 パッチワークキルトと街づくりの夢

patchwork

3月16日(金)、浦安市民プラザ Wave101の市民ギャラリーで行われていた「パッチワークキルト展」に行って参りました。失礼ながら開催されていることすら知らず、観覧したのはまったくの偶然でした。

パッチワークキルトというと「アメリカの素朴な民芸品」というイメージしかなかったのですが、入り口のガラスを通して見える絵画のような展示作品の迫力に圧倒され、つい会場に引き込まれてしまいました。入って作品を見ると、まさに驚きの連続でした。
ルネサンス期のカテドラル(大伽藍建築)の天井を思わせるもの、エッシャーのような立体感を感じさせるもの、水彩画のように淡く繊細なもの、抽象画や現代美術のようなもの。ヨーロッパの伝統的な紋様やミステリーサークルを連想させる物もあります。一転、箱根寄木細工にも似た色調と構成の作品や、古代裂(こだいぎれ)で構成した和風のもの、中には、定期的に届く指示に従って制作するため出来上がるまで全体像が分からないミステリーツアーという、楽しくかつコンセプチュアルな作品もあり、とても印象に残りました。パッチワークキルトがこれほど創造的で楽しい世界だったとは、本当に思ってもみませんでした。

素材になっている一つひとつの布は、それぞれ来歴を持っています。昔、おじいちゃんやおばあちゃんが身に付けた着物だったり、民家の押入れに眠っていたものだったり。遠く外国からやってきた布切れもあります。そうした個性ある布たちが、それぞれの質感や色を活かして再構成され、時間をかけて、制作者の愛情に育まれながらひとつの大きな作品になるのです。私は今回の展示会を見て、パッチワークキルトとは出来上がった作品そのものはもちろんのこと、それが作成される過程(プロセス)にこそ意味があり、アートがあるのだという思いを強く持ちました。

実はこの世に偶然はない、といいます。偶然入ったかのようなこの展示会で、私は「一つひとつ異なった個性を大切にしながら、総体としてひとつの大きな絵を創造する」非常に象徴的なイメージをいただいたような気がします。
浦安という大きな街に、一人ひとり個性あるたくさんの人々が暮らしています。それぞれの人々の歴史、考え方など多様性を大事にしながら、どうやって「浦安市」という一つの街、作品に仕上げるのか。これを紡ぎあわせるためには、一針づつそれぞれの布と対話しなくてはなりません。

会場には、多くの会員さんが部分部分を担当して、一つの作品に仕上げたものもありました。全体と部分がしっかりかみあって、美しいシンフォニーが奏でられるのです。
街づくりは常にプロセスです。これで完成、ということはありません。美しいパッチワークキルトを創造するプロセスに倣い、全体像をイメージしながら一人ひとりの市民と対話していく。市政を志すひとりとして、いつもそうありたいと思わされた体験でした。

会場にいらした皆様、会員の皆様、大変ありがとうございました。
なお、展示会および主催者に関しては、下記ホームページをご参照ください。
http://homepage3.nifty.com/chestnut-grove/index.htm

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No.016. 浦安市の「財政」を正しく設計するために

浦安市は裕福な街と言われています。市としての収入が、高いレベルで安定しているからです。
例えば、2005年12月に公表された国勢調査結果で、浦安市は人口増加率が日本一になりました。人口が増えると、税収が上がります。
平成18年度の予算資料によれば、市の税収のうち個人が納めている市民税の割合はなんと42.2%。TDRをはじめとする企業の法人税が市の財政に貢献していると思われがちなのですが、実はそちらの割合は10.5%です。
浦安の市民は、個人のレベルでたくさん税金を納めているのです。一人当りの平均納税額は9万円以上。全国でベスト3に入ります。
また、税収に占める固定資産税の割合は44.4%。マンションをはじめ不動産を所有する人が増えれば、この税収も増加します。
全国で街の財政破綻が心配されていますが、今のところ浦安市は恵まれていると言ってよいでしょう。
しかし、このまま安心している訳にはいきません。今から注意しておかなければならない事があります。
まず一つ目。

平成19年度分より、国からの税源移譲によって市税の課税率が変わります。
・課税所得200万円までの市民が払う市民税の税率 3% → 6%へ
・課税所得200万円~700万円の市民が払う市民税の税率 8% → 6%へ
・課税所得700万円以上の市民が払う市民税の税率は10% → 6%へ
浦安市の平均個人納税額が高いということは、課税所得の高い市民が多いということです。すなわち、平成19年度より税収はおのずと減少すると考えられます。

二つ目は、収入未済の存在。「徴収できていない税金等」のことです。
近頃、給食費の未払いが話題になっていますが、これと同じことが税金や保育園保育料、市営住宅家賃などでも起こっています。驚くなかれ、平成16年度で30億円、平成17年度で49億円の税金が、実はまだ未収なのです。時効のためもう徴収できなくなってしまったものもあります。これらは「不納欠損」と呼ばれ、平成16年度で1億円、平成17年度で3.4億円にのぼります。

三つ目は、財政調整基金です。
特に目的を定めずに、年度間の財源の不均衡を調整する(年度によって収入が多かったり少なかったりすると、計画的な政策が展開できないのでそのバランスを調整する、という意味)積立金です。家計で言えば、いざというときの貯金です。平成18年度末で約140億円あると見積もられているこの貯金が、市の計画ではこれから毎年15~20億円前後、使われていくことになっています。

四つ目は、高齢者人口の爆発的増加です。
浦安市は人口増加率日本一に加え、若い世代が多い街でもあると言われています。しかし、2月27日付の週刊エコノミストに発表された記事は、衝撃的なものでした。
65歳以上の高齢者の推定増加率をみると、2015年には千葉県白井市に次いで第2位、2030年には推定増加率3.7倍と、全国トップになってしまうというのです。
このことは、「入りを量る」においては個人税収の減少を、「出ずるを制す」においては高齢者福祉・医療の需要が高まることを意味します。

浦安市は、今は確かに裕福なのかもしれません。しかし、これからの10年、20年を見据えて考えると、決してそこに安住することはできないのです。長く安心して暮らせる街づくりに向けて、中・長期的な視点を持った議論がなされることを望みます。

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No.015. 街の「財政」を正しく設計するには

街には課題がたくさんあります。課題を解決するにはお金が必要ですが、すべての課題に際限なくお金を費やしていくことは不可能です。
ではどうすればよいのか。
まず必要なのは、使えるお金=(市が持っているお金+市に入ってくる収入)がどのくらいあるのか、を知ることです。家計で言えば、預金残高と、今年稼ぐであろう予定収入を足して、資金を見積もるようなものです。
これを、「入りを量る」と言います。

次にやるべきことは、市としてどんな課題があるのかを把握することです。医療、福祉、防災、防犯、教育、衛生、産業、観光、都市計画など、課題のカテゴリーは数多くありますが、それぞれの中で、あるいは複数のカテゴリーをまたいで設定される具体的な課題を、ひとつづつ列挙する必要があります。
課題を明らかにしたら、次は解決策の選択です。例えば、京葉線か東西線がストップした際に備えて、浦安駅と舞浜駅・新浦安駅を結ぶ交通網を整備すべきだ、という課題があるとします。これに対する解決策は、
・現在のバス網を拡大充実させる
・おさんぽバスを拡大充実させる
・新交通システムとしてLRT(路面電車)を導入する
・LRT以外のシステム(モノレール、地下鉄など)を導入する
・マイカーの混雑を解消する策を講じる
・河川を利用した水上交通網を充実させる
・馬車や、葛西臨海公園で走っている機関車風の、普段は観光にも使える乗り物を導入する
・それ以外
等など、たくさん考えられます。できるだけたくさんの選択肢を探し、それらをよく検討して、どれを選ぶのか、あるいは選ぶための調査研究がどのくらい必要か、を決定します。
これを、「出ずるを制す」と言います。制す、とは「抑制する」という意味ではなく、「制御する」ということ。家計で言えば、家族が暮らす分の食費や光熱費、住居費、交通費、その他を計算した上で、子供が行く学校をどこにするのか、旅行はどうしようか、家のリフォームは、などの課題とその具体的な中身を検討するのに似ています。
そう考えると、お金の使い道、すなわち課題を解決するやり方には、2つの種類があることが分かります。
そう、その時支出すればとりあえず済む「単年度」のものと、何年かに分けて計画を立てて支出しなければならない「中・長期的」なものです。
そこまで分かったうえで、ではどんな解決策を選択・設定するのか。そのためにいくらのお金を、いつ使うのか。
どうすればベストなバランスで配分できるのか。そしてお金が足りない場合、どこから調達するのか。
これを設計するのが、「財政」なのです。(次項に続きます)

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No.014. 「自治体議会改革フォーラム」の青いのぼり旗

のぼり旗

「道路や駅頭で、候補予定者の氏名が分かるのぼり旗やたすき、プラカードなどを使用しないでください。」
2月15日に行われた浦安市議会議員の立候補予定者説明会で、選挙管理委員会より申し渡しがありました。公職選挙法というのは現実にあわない部分が多々あり、時代に即した改正が待たれますが、ルールであれば従わない訳に参りません。今回特にこうした申し入れがあったのは、千葉市議が1月におこした、のぼり旗による殴打事件の影響もあるようです。

私、大石まさひこは、写真にあるような「自治体議会改革フォーラム」の青いのぼり旗を街頭・駅頭などの際に立てています。今回の統一地方選を契機として、都道府県や市町村の議会改革を進めようとするこの運動が、徐々に広がってきています。No.11でも書きましたが、
・自由な討議ができる議会へ
・市民が参加できる議会へ
・透明性のある議会へ
に始まる10の改革目標を、我が浦安市議会でも展開していかなくてはならない、と考えます。

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